身から出た寂

堪えきれず出てしまった一人言を5人くらいに見て欲しい、そんな自己承認欲求を満たすための場所です。野崎まどについてばかりになると思います。

【マチアソビ vol.17】TVアニメ『正解するカド』キックオフミーティング「正解するまで終わりま10」について

最新記事はこちら。(http://yasiki-waka.hatenablog.com/entry/2017/01/24/123816


タイトル長いね。

 

ということで、2016年10月9日に徳島県で開催されたマチアソビvol.17にて行われたイベント、TVアニメ『正解するカド』キックオフミーティング「正解するまで終わりま10」のレポート記事になります。

 

このイベント自体急にニコ生で発表されるわ、司会の高橋佑馬さんが「2017年4月から放送」という未公開情報をさらっと発表するわで個人的にはワタワタしながらのマチアソビ初参戦となりました。

 

 

 

では、改めてイベントの内容レポートになります。

※基本的にはイベントの進行に沿って書いていきますが、一部情報の整理のため前後したり、個人の記憶とメモ頼りにしているため正確な表現でない部分が出てきます。ご了承ください。

 

 

まずは、アニプレックス高橋佑馬(ゆま)さんが登場。ニコ生で登壇自体は発言されていたので分かってはいたところですが、改めて「宣伝プロデューサーを“外注”されました(笑)」と自己紹介をして会場が沸きました。

続いて野口プロデューサー(野口P)の登場。登壇はこの2名になりました。

 

《正解するカドの企画から現在に至るまでについて》

スタッフのキャスティング(野口P視点)

・脚本の野﨑まどさんから声をかけた。

 野﨑さんは一迅社からの紹介で、早川書房を通じてコンタクトを取った。

 野口Pは『[映]アムリタ』『know』を読んでいたのだが、どちらも映像化は無理だと判断し、新作映画を作りませんかと打診。

 しかし野﨑まどさんがTVシリーズの方が良いと判断した。

 企画当初は、野口Pから女性主人公・謎解きといった要素を提示していた。

 

・野﨑まどさんから監督は村田和也さんが良いとの希望が出た。

 しかしその当時村田監督は『翠星のガルガンティア』を手掛けていて実現が難しいと思われていたが、偶然にもガルガンティアの2期が無くなり、その隙間にこの企画を入れ込んだ。

 

有坂あこさん(キャラデザ)については4年ほどの付き合いがあり、いつか一緒にやりたいと思っていて今回の企画に合うのでは?と打診した。

 

 

現在の状況

・1,2,3話同時進行中。

 

・本来2016年4月放送を予定していたが、予想以上にCG処理に時間がかかり、

 2016/4 → 2016/10 → 2017/4 と延びていって、また延ばそうかとも考えていたが、ゆまさんがさらっと言っちゃったからもう間に合わせないといけなくなった。

 

・ニコ生での「2017年4月放送」発言は、野口Pも仕事場で見ていて、スタッフ達がざわついたとのこと。

 

・元々全てCGでやる予定だったが、現在はCG:作画=7:3(70人:3-40人)

 いわゆる「ハイブリッドアニメーション」(宮崎駿もやっていて一番大変)

 CGと作画の線量の違いをどうするかが難しく日々立ち向かっている。

 

 

その他

(野口P視点)

・『楽園追放』じゃないものをやりたい → シリアスなドラマの様相に。

 

・このテーマで深夜アニメの視聴者層に売れるのかという思いもあるなかで、『シン・ゴジラ』が来た。売りやすくなったね(笑)とゆまさんに投げかけていた。

 

・ちゃんと『シン・ゴジラ』公開よりも前に脚本は全部出来上がっていましたよ(笑)

 

・『シン・ゴジラ』を観て、同じく政府の非常事態における対応などを取材していたので「ああなるよね」と納得していたとのこと。

 

・取材については、中々現役には取材できなかったので引退したり転職した人などから取材をした。防衛省は「主人公でないと取材ダメ」とのことだった。

 

(ゆまさん視点)

・脚本を読んだが、毎話次が気になる。引きが強い作品。

 例:政府がどうするのかの動向など

 

・一つキャッチコピーとして、『シン・ゴジラ』が「日本政府 VS 怪獣」だったのに対して、

 「日本政府 VS 謎のイケメン」で!

 https://www.instagram.com/p/BLYNf-xDJBY/


 

 《1話冒頭の約5分を公開!》

・ここでしか見せない。未完成の状態。

 

・5分は、羽田空港国際ターミナルにてカドが出現、滑走路に着陸するまで。

 

・最後に正解するカドのアイキャッチ(絵コンテの状態)

 

 

これまで「Houdini VFX セミナー」「AKIBAPOP:DOJO」のイベントにて1話冒頭5分のPVとして2回見てきましたがこれまでとは違い、未完成であり、無かったシーンも入っていました。

更に言うと、8月29日に放送されたインターネットラジオ『Julie Watai の Hardware Girls Radio』にて「1話絶賛制作中」と発言しており、実際9月末には完成予定だったとのことです。

 

 

では何故未完成なのか。これらの理由は、

 

全部作り直しているから(真道やカドも)

 

 

放送時期が延びる中で技術の進歩が進み、どんどん古いものになってしまう。何よりもスタッフからも作り直したいという要望があったことで、以前に完成させていた部分も含め全部作り直しているそうです……。(カドのデザインはチラシなどを見ると途中から変わっている) 

 

 

 

こりゃあ、やつらは本気ですぜ・・・・・・。

 

 

その他

・CGで出来る情報量多さを活かしていきたい。

 

・先達であるポリゴン・ピクチュアズサンジゲンさんに負けないように。

 

・設定は野﨑さんが主導。村田監督と話し合いしつつ。

 

・リアリティを意識。(明日起こるかもしれない、という感覚に)

→ミグ25(ロシア)が北海道に降り立った事件などを参考にしている。

 第4章 ミグ25事件

 

・小説出そうかとも思ったが、ネタバレになるので断念。

 →野﨑さんの本を読んでください。面白いので。

   ※本当に野口Pが言いました。私の心の声ではありません。 

yasiki-waka.hatenablog.com

 

・花森のフルネームは「花森瞬」 

 

 

・ヤハクィザシュニナの名前は、覚え辛いと抵抗もあったが、野﨑さんが推した。

 由来は、「地球上に無い名前」で、Googleで検索して出なかったからとのこと。

 

・年明けにCMを公開予定。

 絶賛制作中!

 ゆまさん初監督作品に!(絵コンテ提出締め切り引き延ばし中(笑)とのこと)

 

 

 

《終わりま10 クイズ大会》

正解者には、「宣伝するユマ」ポストカードにゆまさんのサインが入りました!

(ポストカード自体は参加者全員配布でした) 

 

 

 

問題は基本的にイベント内で出た情報から出題されましたが、一部アドリブでイベントで出ていない内容についても出題されましたが、参加者は難なく正解していきました。

無事、次イベントのてーきゅうさんに迷惑をかけずにイベントを終了することが出来ました(笑)

 

 

《 問題の合間に挟まれた小話》

・ポストカードは最初野口Pが冗談半分(?)でゆまさんにメールでデータを送ったが、雑なアイコラ(ヤハクィザシュニナのマケット頭部をゆまさんの顔にしたようなもの)だったため、「やるならちゃんとしたものを」とゆまさんが仕上げたそうです。元々のアイコラ画像は参加者に回覧され、会場を失笑が包みこみました(笑)

 

・真道幸路朗の名前は元々違う名前だったが、東映の取締役と名前が被ったので変更に。

 参考:東映アニメーション[4816] - 役員 | Ullet(ユーレット)

 

・徭沙羅花の名前も元々は「沙羅香」だったが、有坂さんのキャラデザを見た野﨑さんが「「沙羅花」の方が良いんじゃない?」となり変更。

 

・カドの大きさが1辺2kmになったのは、2,4,6km辺りで大きさを悩んでいたがフレーミング的に2kmが収まりやすいからとのこと。

 (あまり関係無いが取材の中で2kmにまつわる都市伝説を知ることになり、より説得力が増したとのこと)

 

・正解するカドの打ち合わせは大体16時から

 

 

 

最後の問題は、

「正解するカドで野口さんが何を目指しているか」

 

そこで元気よく手を挙げたのはなんと野口P本人!そして回答は、

「高橋佑馬監督デビュー(笑)」

 

 

ひと笑いの後は、真面目な回答。

 

いつもテーマ性が欲しいと考えている。

『楽園追放』の時は「人間とは何か」であった。

『正解するカド』では、「技術進歩は正解なのか」ひいては「人類の進歩は正解なのか」ということを。

 

 

という事で綺麗にイベントは締められたのでした。

イベント自体は登壇者お二人の冗談などを交えたやり取りで終始笑いの絶えない楽しいイベントでした。

来年の5月のマチアソビでも何かしらのイベントが開催できればという話も挙がり、今回がその名の通りTVアニメ『正解するカド』放送へ向けてのキックオフイベントになりました。

 

 

恐らく色々抜けていたり不正確な部分があるかと思いますが、おおよそはこんな話をしていたんだな、というような感じで知っていただければと思います。

 

是非次回はイベントの参加者が少数精鋭(会場キャパ約100人に対し30人程度)ではなく、大盛況になることを願うばかりです。

 

 

長くなってしまいましたが以上です。ではでは。



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