身から出た寂

堪えきれず出てしまった一人言を5人くらいに見て欲しい、そんな自己承認欲求を満たすための場所です。野崎まどについてばかりになると思います。

野﨑まど先生から貰ったはなし

2016年6月、野﨑まど先生の短編が掲載されているという『アステロイドツリーの彼方へ』を購入した。

 

掲載されていた短編はすでに『野﨑まど劇場(笑)』に掲載されている「インタビュウ」だったのだが、何度読んでも楽しい先生の短編をまた笑いながら読んで私はとても満足していた。

 

私の笑顔が消えたのはその次のページ、272ページだった。

 

 

「世界の歪みアンケート」

 

 

なんだこれは。何をしているんだ野﨑まど。

読んでみると、SFマガジンで没になった「インタビュウ」が巡り巡って東京創元社の年刊SF傑作選に載っているのは世界のどこかに間違いがあったからだと野﨑まどは主張しており、ではその間違いはどれだと読者に、民意を問うという話だった。

お礼には最多得票数の選択肢を選んだ人の中から1名に『know』消しゴムスタンプ(※手彫り、使用済み)をプレゼントするということも書いてあった。

 

 

戦争だ。これは戦争が始まる。

全国1億3000万人(延べ人数)の野﨑まどファンによる戦争が始まると確信した私は、すぐさまハガキを買いに走った。

 

 

結局ハガキを書いたのは締め切りギリギリのタイミングだった。9月30日当日消印有効。書き始めたのがギリギリだったため、9月30日夜8時くらいに開いている郵便局でハガキ45枚を出した。

せっかく45枚出すのだ。ただ選択肢を書くだけでは味気ない。そういえばこれまで一度もファンレターを送っていなかったではないか。これはいけない。折角だからファンレターも兼ねたものにしようと、私が知っている野﨑まど先生が書いた過去作について一つずつ感想と思いを書いたのだった。

 

少し説明が遅れたが、「世界の歪みアンケート」の選択肢は4つで、

早川書房(「インタビュウ」を没にした)

アスキー・メディアワークス(没にした原稿を『野﨑まど劇場(笑)』に載せた)

東京創元社(その原稿を更にSF傑作選に載せた)

④筆者(そんな原稿を書いた)

であった。ちなみに私のハガキ45枚の内訳は、①~④各11枚に、⑤全員1枚としたことを一応書いておく。

 

 

そんなこんなではじめてのファンレターを出せて満足した私は、その後少しだけソワソワしながら日々を送ることになった。

 

 

 

ようやくここからが本題。

10月22日。その二日前、応募していたものの抽選で外れて行けなかった「講談社タイガ1周年緊急編集会議」に野﨑まど先生がいらっしゃっていたということを知って、その後ずっとめちゃくちゃぐちゃごちゃでちゃもちゃずちゃげちゃ落ち込んでいたのだが、

「講談社タイガ1周年 緊急編集会議」ダイジェスト・ツイート - Togetterまとめ

 

仕事帰りの私の元に郵便物が届いていた。

送り主は、

 

 

 東 京 創 元 社

 

 

この時点で私は震え始めていた。中身が想像出来てしまい、でも本当に本当なのか少しだけ疑い、なんかもう分からないけど震えてしまっていた。

 

 

封を開けて、中身をみると、そこには私の想像を超えるものが入っていた。

 

twitter.com

 

 

「お送りいただきました熱いファンレターに応えたいとのことで、野﨑先生より『ファンタジスタドール』の消しゴムスタンプ(使用済み)を贈らせていただくことになりました」

「狂気の所業に敬意を表しまして余ってたカティアをお贈りします。世界の歪みは貴方です。」

 

 

 

 

もうね、なんかね、言葉では表しきれないのよ。この時の感情は。

簡単にね涙出ちゃったりしたけど、そんなんじゃ足りないのよ、これは。

整理がつくようなものじゃなくて、嬉しさとか感謝とか敬意とかなんか色んな私が知らない言葉を使ってもきっと表せないようなものだった。オーバーフローしてた。

 

だって大好きな作家さんにファンレターを読んでもらっただけじゃなくて、そのお返しのプレゼントが貰えたんだよ? おかしくない? 普通ありえなくない?

使い倒されて意味が軽くなっちゃてるけど、これこそ「神対応」だと思うの。本当に身に余る光栄でさ、どうしていいか分からなくなるものなのよ。しかも落ち込んでたタイミングでこれだからもうさ、野﨑まどの掌で転がりまくりなわけよ。コロッコロですよ。

 

 

この、人生で最高の贈り物に対する私の精一杯の表現が、冬コミに参加してカティアスタンプをみんなにも押してもらって少しでも楽しい気持ちとか嬉しい気持ちを共有してもらえたらという考えからの冬コミサークル参加になった。

 

 

つまり、私の人生における二大最高の思い出(スタンプ&冬コミ参加)は、全て野﨑まど先生のお陰なんです。本当にありがとうございます。感謝してもしきれません。

 

 

 

当たり前だけどまだ直接お礼も言えてないし、一年前の最初のブログでも書いてある直接「大好き」だと伝えることもまだ出来ていないです。

 

 

この大目標を今年も掲げてこれからも野﨑まど先生を微力ながら応援できればと思っています。

 

 

 

とりま2017年4月から放送のアニメ『正解するカド』みんなで見ような!!

seikaisuru-kado.com

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