【その22】正解するカドの妄想【考察ではない】
関連前記事はこちら。
『正解するカド』3話までを受けた考察が、明日発売の「S-Fマガジン6月号」に載るということで慌てて殴り書きます。
「正解するカド」3話時点までの考察は、明日発売のSFマガジン6月号にて。「ID-0」3話時点までの考察も、明日発売のSFマガジン6月号にて。『BLAME! THE ANTHOLOGY』試し読みも、明日発売のSFマガジン6月号にて。「筒井康隆自作を語る」連載第1回も、明日発売の……
— 塩澤快浩 (@shiozaway) 2017年4月24日
まあ私のは妄想ですから! 根拠ないんで華麗にスルーしてくださいね!! 私が書きたいだけなので!!
(ちなみに私のSF経験値は野﨑まど著『know』『ファンタジスタドール イヴ』と下に出てくる一編くらいなものです。……ところで第五の地平はカウントしていいんですか?)
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誤解するカド ファーストコンタクトSF傑作選 (ハヤカワ文庫 JA ノ 4-101)
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ちなみに以下野﨑まど作品のネタバレもちょっと出てくるから気をつけてね!!
【妄想開始】
私の知ってるSF的なものを総動員(3作分)した結果、星新一の「殉教」かなと思いました。
以前、twitterで、『know』が星新一の「殉教」を想起させられる、と言っているのをみたときから、私の中で『know』+『バビロン』→「殉教」のイメージが出来ていました。
『know』:死の克服
『バビロン』:死の肯定
「殉教」:死後の世界へ人がこぞって行こうとする
上記のことから私の頭に「殉教」の話があったので、今回の『正解するカド』が野﨑まどにとっての「殉教」になるのかなと思った次第です。(決して死が関連するという意味ではなく、異世界との交信とその結果についての話の構造が似通うのかなという意味です)
少し考えるものとして挙げられるのは、
『VOICE FLIX 2017年4月号増刊』に掲載されている三浦祥朗さんのインタビュー記事のなかで、
「『正解するカド』の実写PVの撮影があったんです。謎の巨大立方体・カドが地上へとやって来て、その存在が当たり前になった世界で生きる大学生という役どころです。 (中略) 作品を全部観終わった後、改めてPVを観ると、詳しくは言えませんが……、ああ、そうだったんだなっていう新しい気付きがある作りになっています」
という発言があったので、今現在この作品のオチ予想で一番真に近付くためには実写PVの部分を見て考える事だと思い、実写パートで違和感のあったところについて考えてみました。
『正解するカド』予告第1弾 : Concept Trailerの実写パートで、
・みんな口でしゃべってない(モノローグのみ)
・音が無い(M・A・Oさんがイヤホン外したら無音)
というところから、
・人が少ない(もしくはほとんどいない?)
・ザシュニナのテレパシー的な技術が普及した世界?
と考え、カドを通じて、人々が世界を推進:この宇宙が「ノヴォ化」した。もしくは、多くの人がザシュニナの言う「異方:ノヴォ」へとカドを通じて行ってしまったのかなと。
(2話で真道が「俺たちが出られるのは29日後か。その間に、世界は大きく変わる」と言っているので、真道の言う「世界」がこの世界とするなら前者の方が少し有力かもなと思ってます)
今後、アニメでは、日常風景も描かれるということなので、
技術出る→世の反応→受け入れられた姿
のサイクルが進んでいく様が描かれて、最後はそこに至りそう、的な?
「殉教」でいう死後の世界が『正解するカド』では「ノヴォ」なのかなと。
今のところ、ザシュニナのいた世界がとんでもなくすごいところ(高次元世界・カドやワムといったオーバーテクノロジー)という印象が強いところが、段々「ノヴォは素晴らしい世界である」という視点に意識が向いていくかもと思っています。
他にも、
ヤハクィザシュニナが言っている「世界を推進するため」の「世界」が「ノヴォ」のことであり、ノヴォはこの宇宙と隣接したところにあるため、この宇宙を変えることでノヴォに影響を与え、ノヴォを「推進」するために動いているのでは? とか考えています。
だからこそ、ヤハクィザシュニナの行動は人類にとって良いものであるように見えるにも関わらず善意が見えないのかなと。(自分のいる世界のためにやっていることであり、それがこの宇宙にとってどのように作用するかは関係ないため)
とか、
ヤハクィザシュニナが正解を求めているのは、正解を求める過程で得られる人類の精神状態の在り方や揺らぎをザシュニナが求めているから?
といった細々とした考えを持っていたり・・・・・・
でもどうせ当たらないんですけどね!!
だって脚本が野﨑まど先生なんだもの!!(ここ重要)
なのであとは楽しく4話以降を観ようと思います!!
なんか思いついたら今後も妄想はしていくよ! きっと!
考察班さん、なんかいい感じの考察よろしく頼みます(投げやり)
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