【C93】野﨑まど作品(正解するカド含む)二次創作合同誌作成予定のお話【募集終了】
大変遅くなりましたが……
2017年12月29日~31日に開催されるコミックマーケット93(C93)に当選し、2日目の12月30日(土)に東キ-50aでサークル参加することになりました。
C93当選してました。正解するカドお疲れ様本とか出せたら良いですね。野﨑まど本もバビロン絶叫朗読会のレポートとかを……(やる予定なし)
— 邸 和歌@C93土キ-50a (@yasiki_waka) 2017年11月2日
サークル名:かきまぜぼう(土-東キ50a)
https://t.co/oLf9zS0ctr #C93WebCatalog pic.twitter.com/rmhezk4iUw
それに伴いまして、もし野﨑まど作品(正解するカド含む)の二次創作諸々を合同で出しても良いという方がいましたら、是非お気軽にtwitterにてご連絡いただければと思っています!
サークル情報的なのはこちら
https://saiharayayaya.wixsite.com/yasikiwaka
そこで、簡単な概要をここでまとめさせていただきます。
【合同】
・今回は頂けた原稿の内容と数によって出す冊数を考えます。例えば正解するカドに関する原稿が多ければ正解するカド単独での合同誌を発行します。
・全年齢向けです。ご了承ください。
・一般向けとして出します。内容について質問などありましたらtwitterにてご質問ください(判断について私の主観が入りますことをご了承ください)。
・この同人誌は基本利益ゼロで考えております。ご協力いただきました方には完成本1冊をお渡しさせていただきますが、原稿料はお出し出来ません。申し訳ありません。
・掌編、短編、中編、長編小説や、漫画・絵・書評・写真・POPなどなど、紙媒体にて掲載できる形状のものであれば1ページ、1文字から大募集しています。
・紙媒体以外でのものにつきましては基本委託でお受けします。何かありましたらご相談ください。
・作品の期限ですが、12月5日でお願いいたします。
・同人誌のサイズは、A5サイズを予定しております。
特に絵や漫画はサイズ調整お願いいたします。(小説などの文字系統はこちらで編集し、確認を取っていただく予定です)
・表紙は出来ればカラーで、中身はモノクロの予定です。紙の質など、希望がありましたらかち合わない限り出来るだけ要望にお応えしたいと思っていますのでお気軽にお申し付けください。
・作品のやり取りは基本メールでお願いいたします。もし他の手段が必要になるなど変更がありましたらその都度ご相談させていただきます。
(メールアドレス:saiharayayaya@gmail.com)
以上になります。
もし気になる点などありましたらお気軽にtwitterのリプライにてお声がけください。必要に応じてこちらにも加筆修正を行いたいと思います。
出来るだけ楽しく魅力溢れる同人誌を作れたらと思っております。予定が未定でも結局作品が間に合わなくても大丈夫ですのでお気軽にご参加ください!
どうぞよろしくお願いいたします。
【その25】正解するカドの個人的解釈【2017/7/4時点】
私のツイートを載せているだけになります。ご了承ください。
正解するカドは、これまでの野﨑まど作品と一線を画す作品上の構造をしていると思ったところから始まります。
※前提知識として、野﨑まど作品の多くにおいて、何かしらの超越した能力を持つヒロインに主人公が振り回されるという構造があります。その過程で起きるいくつもの現象と、それらが収束し1つの結論へ、どんでん返しがありつつ行き着く流れが野﨑まど作品の魅力になっています。
難しい構造してるんだよね。
— 邸 和歌@C92(土)東キ-51a (@yasiki_waka) 2017年7月3日
過去の野﨑まど作品から言えば、ストーリー上ヒロインはザシュニナで主人公が真道で、ザシュニナが繰り広げる異方の力に振り回されて、最後一矢報いるもどんでん返しでやっぱりザシュニナが凄いってなるようなものだったんだよ。でもそこが違った。
でも最終回から逆算すると、実はザシュニナが主人公で、真道をはじめとした人(類)がヒロインだった。ザシュニナは主に真道から与えられた情報や感情に振り回されて、それでも異方の力で人をコントロールしようとして一矢報いるもどんでん返しでやっぱり人が凄いってなったんだよ。
— 邸 和歌@C92(土)東キ-51a (@yasiki_waka) 2017年7月3日
ここでミソなのが、ザシュニナが振り回されていることに対して、ザシュニナが自覚していないし人も振り回していると自覚していないとこ。この部分が表面化したのが9話あたりであり、潜んでいた構造が表立ってきた回になった。
— 邸 和歌@C92(土)東キ-51a (@yasiki_waka) 2017年7月3日
沙羅花の存在意義は、表面上(潜在的には一貫している)の主人公側とヒロイン側が逆転した、ハッキリ目に見える象徴としての役割なのかな、と。沙羅花が異方存在であったという9話ラストの開示から明確に異方存在の物語が明らかになっていったし
— 邸 和歌@C92(土)東キ-51a (@yasiki_waka) 2017年7月3日
深層:異方存在ヤハクィザシュニナのファーストコンタクト
— 邸 和歌@C92(土)東キ-51a (@yasiki_waka) 2017年7月3日
表層:人類のファーストコンタクト(~8話)→異方存在のファーストコンタクト(9話~)→両者のファーストコンタクトの特異点(12話)
あ、捕捉。
— 邸 和歌@C92(土)東キ-51a (@yasiki_waka) 2017年7月3日
もう1つこれまでの野﨑まど作品と異なる点を挙げるとすると、
・主人公から見た驚くべき現象の数々
・現象の数々が繋がって収束していく
・1つの結論へ行き着く
この流れのそれぞれの場面に使う時間が違った。収束が相対的に短くてそこをもっと見たいという意見が出やすいかも。
人側だと現象までで8話使ってるし、ザシュニナ側からでも現象が11話ギリギリまで使ってる。収束に使われた尺が短くてしかもそのなかでどんでん返しがあるからある程度野﨑まど作品の知識だったりが必要になってたかも。
— 邸 和歌@C92(土)東キ-51a (@yasiki_waka) 2017年7月3日
結末として、幸花という異方存在と人類のファーストコンタクトの特異点が「私もまだ途中なの」と言うことは、その後もずっと続いていく物語であり、「考え続けなければならない」物語であるという意味。それは犬束首相の会見での今後の展望(フロンティア)への発言でその意味を重ねて伝えている。
— 邸 和歌@C92(土)東キ-51a (@yasiki_waka) 2017年7月3日
幸花がザシュニナのことを「悪いやつじゃなかったよ」と言ったのは至極当然で、ファーストコンタクトにおいて対応が適切であることはほぼ有り得ない。過度になるのが当然で、たまたま人類側から見ればザシュニナの行動が過度で悪にも見えかねなかったことに対しての人(視聴者)へ向けたフォローかなと
— 邸 和歌@C92(土)東キ-51a (@yasiki_waka) 2017年7月3日
だから、リアリティー()で言えば幸花のあのセリフは必要無かったかもしれない。でもこれはアニメでフィクションで作品で、客・視聴者がいるからそこへの最低限のフォローが必要だったのかな。それがちゃんと伝わりきるかは別として(まずこの解釈が適切なのかも分からないわけで)
— 邸 和歌@C92(土)東キ-51a (@yasiki_waka) 2017年7月3日
野﨑まど作品的ともいえる主人公・ヒロインの配役が二重になっており、深層=異方存在側から見れば過不足ないSF作品になっていると思う。人類側から見れば、過不足のあるSF作品かもね。
— 邸 和歌@C92(土)東キ-51a (@yasiki_waka) 2017年7月3日
だから、レビューとかで言われている人の感情の動きや政府市民の動向、急な恋愛要素の介入などは、それらを全く知らない・分からない異方側の視点からすれば細かい過程はあったのか無かったのか分からないものであり、結果の現象しか観測出来てなかった、それを映し出していたと見れば個人的には納得
— 邸 和歌@C92(土)東キ-51a (@yasiki_waka) 2017年7月3日
アニメってそれに触れる人口が多くて、出来るだけ多くの人たちに面白いと思ってもらう・分かってもらうという形態のものであるとするならば、もう少しその変遷がゆるやかで伏線などもより分かりやすくするのがアニメ作品としては正解だったかも(そこら辺はけものフレンズが上手かったところかな)
— 邸 和歌@C92(土)東キ-51a (@yasiki_waka) 2017年7月3日
でも、そこに気をとられ過ぎず、現状のアニメ制作における課題に挑戦して作り上げられたこの作品はきっと凄く貴重で、そのなかで最大限のパフォーマンスとクオリティと面白さを作り上げられた作品だと思う。
— 邸 和歌@C92(土)東キ-51a (@yasiki_waka) 2017年7月3日
大好きな野﨑まど先生が関わり、東映アニメーションが野﨑まど先生の良さを生かしつつ素晴らしいクオリティで作り上げてくださった、考え続けられる作品に出会えて本当に良かった。感謝しかありません。本当にありがとうございます。
— 邸 和歌@C92(土)東キ-51a (@yasiki_waka) 2017年7月3日
まだ考え続けている途中ですが、少しまとまりが出てきたかなと思ったので記録として残させていただきます。
【その24】正解するカド10話まで終えての妄想【ネタバレ注意】
関連前記事はこちら。
6月17日(金)にTOKYOMXにて正解するカド第10話「トワノサキワ′」が放送されました。
衝撃の第9話から引き続き、壮大な背景が明らかになり、少し涙する人もいたのではないでしょうか。
OPから明けると、「I―年」という表示とともに、幻想的な映像が始まりました。
それから、
「キ.自」
「ワ.他」
「キ.感知
見る」
と、文字が浮かびあがってきます。
段々とそのカタカナたちが会話をしている様相となり、それらが異方存在であることに視聴者は気付きます。
すると、映像はこの宇宙の始まりを映し出し、
「キ.稀有な現象だ.初めてのことだ」
と言われます。
その後しばらくその様子を観察している異方存在たちのなかで、
「キ.」と「ワ.」が「行こう」「待ちきれない」と言い、
宇宙=異方特異点に触れてみたい、近づきたいという欲求から、この宇宙にやってきます(その際、ザシュニナとは異なり、多くの情報を失った状態でやってきます)。
※実際に2人が来たのかどちらかだけ来たのかははっきりしていません。発言からの読み取りなので少なくとも1人はこの宇宙にやってきた、というのがより正確です。
時には海の中、植物に、動物にと乗り移り、
24年前、徭沙羅花の体に乗り移ります。
※どの程度まで異方存在の意思が介入しているかの明確な描写がないため、「乗り移る」という表現が正しいか分かりません。
徭沙羅花はその後、父との温かさに触れながら成長しました(ここで改めて人のことを理解したのでしょうか)。
回想は終わり、9話ラストのシーンへ。そこで異方存在ツカイサラカがザシュニナからの問いに答えます。
「私はこの宇宙の一番のファンだから!」
後半パートはザシュニナの感情の揺れ動きが見て取れます。
是非見て欲しいので、あらすじは割愛します。
では、本題(ここからが妄想パートです)。
↑ 部分点もらえる程度には合ってた……?
【オチについての妄想】
ザシュニナの最終目的は、「人を異方に連れていく。何度失敗を重ねようとも1人成功すれば良い」ということでした。
これが、ザシュニナにとっての“正解”のようですね。
しかし! まだアニメは2話残っています。
そして! このアニメのタイトルは『正解するカド』です。
脚本の野﨑まど先生の著作は、紆余曲折どんでん返しが何度起きようとも、最後は必ずタイトルに則した終わりを迎えています(作品全体を示している場合は除く)。
つまり、「カドが正解する」
これがこの物語のラストになると私は考えています。
カドが意思を持っているかはまだ分かりません。ただ、少なくともカドが用いられた結末であることは私の中では放送前からぶれていません。
では、どういうオチが妄想出来るか。
10話まで見て、改めて実写パートのあるPVを見てみました(実写パートの重要性は、上記にもリンクを貼った【その22】で言及しました)。
改めて実写パートを見て、「もしかして」レベルの妄想が自分の中で出てきました。
今、この実写PV見て、もしかして……って思うことあるんですけど……https://t.co/3gdHX4Ghe3
— 邸 和歌@C92(土)東キ-51a (@yasiki_waka) 2017年6月16日
役と関係ないとしたとき、この3人って……このセリフって……
— 邸 和歌@C92(土)東キ-51a (@yasiki_waka) 2017年6月16日
異方存在視点?
— 邸 和歌@C92(土)東キ-51a (@yasiki_waka) 2017年6月16日
・10話にて、異方存在が人として生きていけることが徭沙羅花によって示唆されたこと
・ザシュニナの“正解”が、真道によって否定されたこと
・カドを用いた何かが「正解」になると予想していること
から、
「ザシュニナが感情と人の価値(=真道という、コピーでは再現出来ない唯一無二の存在の価値)を得ることにより、ザシュニナと真道の間で新たな交渉が成立し、最終的には変換機構であるカドによって異方存在がこの宇宙にやってくる」
と予想し、実写PVでの
「当たり前が変わった」(三浦さん)
「常識が変わった」(M・A・Oさん)
「必然が変わった」(赤羽さん)
「あの日から世界が変わった」(3人)
が、人類視点でも異方存在視点でも取れるんじゃないかなと思った次第です。
(ツイートでは役と関係ないとしたときと言ってますが、関係あったとしてもいけるかなと今は思ってます)
個人的には、この妄想が合ってるか合っていないかというよりは、
『正解するカド』が、真道の信条通り「双方に利益が生まれる」大団円であることを祈っています。
このままザシュニナが敵のようなまま・不憫なまま終わるわけがないですもんね!
最後の最後まで目が離せない『正解するカド』。みんなが辿り着く「正解」まで見届けたいと思います。
当ブログで掲載している画像、動画、引用文等の著作権は各権利者所有者に帰属します。
【C92】野崎まど作品・正解するカド二次創作合同誌作成予定のお話【募集中】
※2017年6月13日最終更新
(合同誌の掲載基準について追記しました)
2017年8月11日~13日に開催されるコミックマーケット92(C92)に当選し、2日目の8月12日(金)に東キ-51aでサークル参加することになりました。
◎貴サークル「かきまぜぼう」は、土曜日 東地区“キ”ブロック-51a に配置されました。
— 邸 和歌@C92(土)東キ-51a (@yasiki_waka) 2017年6月9日
それに伴いまして、もし野﨑まど作品および正解するカドの二次創作を合同で出しても良いという方がいましたら、是非お気軽にtwitterにてご連絡いただければと思っています!
そこで、簡単な概要をここでまとめさせていただきます。
【合同】
・野﨑まど作品と正解するカドの2つに分ける予定です。それらをメインにしたものを募集いたします。
・全年齢向けです。ご了承ください。
・一般向けとして出します。内容について質問などありましたらtwitterにてご質問ください(判断について私の主観が入りますことをご了承ください)。
・この同人誌は基本利益ゼロで考えております。ご協力いただきました方には完成本1冊をお渡しさせていただきますが、原稿料はお出し出来ません。申し訳ありません。
・掌編、短編、中編、長編小説や、漫画・絵・書評・写真・POPなどなど、紙媒体にて掲載できる形状のものであれば1ページ、1文字から大募集しています。
・紙媒体以外でのものにつきましては基本委託でお受けします。何かありましたらご相談ください。
・作品の期限ですが、7月19日でお願いいたします。(18日までにいただけるととても助かります)
・同人誌のサイズは、
野﨑まど作品二次創作本:A5
正解するカド二次創作本:正方形(182×182=B5の短辺)
にする予定ですので、特に絵や漫画はサイズ調整お願いいたします。(小説などの文字系統はこちらで編集し、確認を取っていただく予定です)
・表紙は出来ればカラーで、中身はモノクロの予定です。紙の質など、希望がありましたらかち合わない限り出来るだけ要望にお応えしたいと思っていますのでお気軽にお申し付けください。
・作品のやり取りは基本メールでお願いいたします。もし他の手段が必要になるなど変更がありましたらその都度ご相談させていただきます。
(メールアドレス:saiharayayaya@gmail.com)
以上になります。
もし気になる点などありましたらお気軽にtwitterのリプライにてお声がけください。必要に応じてこちらにも加筆修正を行いたいと思います。
出来るだけ楽しく魅力溢れる同人誌を作れたらと思っております。予定が未定でも結局作品が間に合わなくても大丈夫ですのでお気軽にご参加ください!
どうぞよろしくお願いいたします。
【その23】正解するカド前半戦を振り返った違和感について【考察かも】
関連前記事はこちら。
※0~6話までのネタバレを含みますので、未見の方はご注意ください。
TVアニメ『正解するカド』が第6話まで放送されました。先の読めないストーリーや、CGであることを忘れてしまうほど作り込まれたアニメーションなど魅力たっぷりの当アニメは、徐々に盛り上がりを見せ、総集編6.5話を挟んで後半戦へと続いていきます。
春アニメ残留率その後。「正解するカド」6話残留率は躍進してついに「106%」 春アニメで初めて100%超えを達成し残留率トップに躍り出ました。畳み掛けるような5話、6話で急上昇。今後の展開が楽しみな作品です。 #正解するカド https://t.co/XM5ajMdSL1 pic.twitter.com/NPxevFD1zC
— CK@デジモノに埋もれる日々 (@ckom) 2017年5月14日
ここまでで、個人的に気になったことについて考えてみたところがあるので、つらつらと書いていきたいと思います。
まず前提として、私は『正解するカド』の脚本を担当している作家・野﨑まど先生のファンです。野﨑まど作品がとても好きで、先生の作品を通じて感じていることがあります。それは、「何気ない描写でも少しでも気にかかるようなものについては不要なものはない」ということです。
野﨑まど作品は、野放しの伏線が多くあり、特に説明をすることはありません。「気付ける人だけ気付けばいいよ」とでも言うかのようなものですが、それでも無駄な描写はほとんどないように感じています。
だからこそ、この『正解するカド』においても、気になる点はどこかできっと何かと繋がっている。そう私は考えています。
また、Twitterで「正解するカド」と検索して感想などを見ていると、好意的な意見が多い中でも、「都合が良すぎる」「これは変だ」といった意見もちらほら見受けられます。
このような意見・指摘は、妄信的な視点から見てしまっている私にとってとても貴重であり、そのようなツイートのおかげで気付けたことも多くあります。そのうちの一つがこのあと書いていくものでもあります。皆様も今後是非気付いたことなどを積極的にツイートしたりしていただけると私が喜びますのでどうぞよろしくお願いいたします。
さて、前置きはこの程度にして、本題に入ります。
そういったことから、『正解するカド』における「都合が良すぎる」点や「変」な点について考えていきます。
第1話において、突如羽田空港に現れた超巨大立方体“カド”に対し、日本政府は適切な対応をしていきます。現状把握、人道に沿った方針を執り、有識者による検討・実験をしています。しかしそれらの対応はむなしいほど何も成果を得られず30時間が経過。もう打つ手は無いかと思われたその時に、謎の人物ヤハクィザシュニナが彼らの前に現れます。
つづいて第1話のラスト・第2話の冒頭で、ザシュニナは人類に語りかけます。これが、異方の力とのファーストコンタクトです。それに立ち会った人は動揺します。
第1話、21:25以降でザシュニナの声に反応する人々が描かれています。耳に手を当てる者(羽深など)、周りを見渡す者など反応は様々です。中でも特徴的なのが品輪彼方で、周りを見渡しもせず、耳に手も当てず、少し首を傾げる程度です。
会議室にいた人たちは一堂に同じ方向を向きます。その後羽深と犬束が映し出されますが、耳に手を当てていた羽深より先に、耳に手を当てていなかった犬束が映像に視線を戻しています。(ちなみにこの時点で徭はまだ出て来ていません、海外からちょうど帰ってくるところです)
これには明確な差異があります。その判断材料になるのが2話冒頭(0:45~)の二人のセリフです。
羽深「普通の音じゃない、耳元で突然発生したかのような……」
品輪「すごい! 脳に沁み込んでくるみたい!」
この二人のセリフは全く同じ現象に立ち会ったにも関わらず、表現の違いでは説明しきれない明らかな差異があります。
では、この差異は一体どこから生まれたのか。
二人がセリフを言った瞬間、それぞれ画面はツーショットになっています。
羽深・犬束のツーショット
御船・品輪のツーショット
このツーショットは、左側にいる人物は耳を押さえていた人物・右側にいる人物は耳を押さえなかった人物です。
これまでの違和感ある描写から、一つの仮定が生まれます。
「ザシュニナの声(=異方の力)に対する反応・影響は人によって差異がある」
ということです。
これについて
第2話、6:00~で、ザシュニナからの交渉の一般公開という有り得ない提案に対して羽深たちが戸惑う中、犬束はすぐに「全人類がこの事件の当事者である」と受け入れ、その提案を受けることを決めます。これは、一国の代表者の判断としては少し性急な判断であるように感じます。
これは、第5話におけるワムの製造方法の全世界公開を決断するところで明確になります。一国の元首程度がすぐに判断してはいけないものをあまりにも簡単に決断していると。それは、国連の反応を見れば明らかです。彼らは言いました、「暴走」であると。
第1話では適切な判断・対処が出来ていた首相をはじめとした内閣がこのような方策を執った原因は、異方の力におけるものではないでしょうか?
(第6話において、生物がカドに取り込まれた場合、カドの操作を徹底していても神経系に微弱な影響が出る可能性があるとザシュニナは言っています)
そしてその異方の力の影響は人によって差異があり、
異方の感覚を手に入れやすかった品輪はワムを作れる
その品輪よりワムを理解しているのが真道
なのです。
(ちなみに根拠はありませんが、ワムを理解できる候補者として、ザシュニナがまだ一度も会っていなかった品輪を選べたのは、最初にザシュニナが声を人に伝えた際に、その反応を何かしらの形でザシュニナが把握していたからなのではないかと思っています。)
(また、もしかしたら犬束がワムの製造方法を公開する決断した理由の一つに、犬束自身もワムが作れた、というのが考えられます)
では、その品輪よりもワムを理解できている真道はどうなっているのか。
第1話、11:58辺りで、ザシュニナは異方の力を用いて過度なコミュニケーションを真道に行います。それは脳に直接影響を与えています。真道もその深刻な影響に対して、(なんだこれは! なんだこれは! なんだこれは!!)と言っています。
(ちなみに第6話において、ザシュニナは真道を「カドによる処理を施した最初の人物」としか言っておらず、それは真道がカドの外に出るための処理であるとは言っていません。それよりも前に、カドを用いたと思われるこの過度なコミュニケーションが関係しているとも考えられます。そしてそれは「過分に成功した」。)
第1話の次のシーンではザシュニナが叫び始めます。それに対して恐ろしいほど察しが良い真道は「意思疎通の手段を模索している」と分かります。その後も各話において真道は恐ろしいほどザシュニナとの意思疎通が上手くいきます。その異常さは、近くにいる花森や徭の反応からも明らかです。
例:ザシュニナとの邂逅における花森の戸惑いと真道の全て受け入れた態度の差異
ザシュニナと真道があまりにも普通に話している事におかしさを感じる徭と感じない真道
ファーストコンタクトにおける意思疎通の難しさは他SF作品で多く表現されていますし、Febri vol.41に掲載された「正解するカド通信」での野﨑まど先生へのインタビュー内でも、
「異文化交流の際に、二者の間に大抵なんらかの障壁が存在します。」
と書いてあります。
しかし、ザシュニナと真道の意思疎通はあまりにもスムーズです。ではその理由は?
考えられるのは1つです。
異方の力によって真道は変わってしまった。
これは、能力に限った話ではありません。おそらく考え方・価値観も変わっています。
その根拠は、第0話~第1話冒頭での描写と第3話以降の描写にあります。
第1話冒頭において真道は、「自分の利益を勝ち取るのが交渉の目的だ。だが相手を打ち負かしてその場の利益を得ても、長い目で見れば必ずしっぺ返しが来る。双方に利益が生まれることが自身にとっても最大の利益なんだ」と言っています。それは0話での話で行動としても描写されています。
しかし第3話においては、ワムの拡散について、真道は産油国が反対しているという事態を予測しているのにもかかわらず、産油国(その他エネルギー産業)に対してのフォローを一切していません。これは真道の信念とは全く逆とも言える行動です。
更には、第6話において真道は自分が一切寝ていないことについて気が付いていませんでした。
あり得ません。
いかに物事に集中していようともこんなことがあってはいけません。
これらのことから、真道は少なくとも脳が根本的に変化していると考えられます。
以上のことから、違和感の原因でもあり第6話までのストーリーの重要人物でもある真道・品輪・犬束は、異方による影響を人よりも多大に受けていると考えられます。
これらが、私の考える正解するカドにおける現実的な判断・対応からかけ離れた「違和感」の原因です。
余談ですが、
真道・品輪・犬束という異方の影響が大きい人物に対して、影響をほとんど受けていない人物がいます。そう、徭沙羅花と花森瞬です。(特に徭沙羅花)
徭沙羅花・花森瞬はザシュニナのファーストコンタクトに立ち会っておらず、描写上もザシュニナを異方の者として適切に扱っています。
また、この二人は偶然なのか、「決定は閣議決定と同等の効力を有する」カド対策本部の代表交渉官と「首相相当」の権限を持つ異方担当特使です。
(ついでに言うと、メインキャラにも関わらず第6話まででストーリー上の目立った活躍がありません。)
きっと彼らが後半戦において重要な役割や活躍を見せることになると私は考えています。
考えれば考えるほど多くの考察や可能性が浮かび上がってくる『正解するカド』は間違いなく今後も面白くなるアニメです。
是非後半戦も一緒にその行く末を見守っていきましょう!!
図書館司書を目指すという現実:2017年度採用人数調べてみた
「図書館で働きたい」
こんなことを考えている人が全国には一定数いらっしゃると思います。
図書館で働いて食べていけるのか? 実際なれる職業なのかを少しだけ考えてみようと思います。
ちなみに、
・図書館司書:基本的に司書資格を必要とする、公共・私立図書館などで働く人。
・司書教諭 :教員免許および司書教諭資格を必要とする、教員。専任で学校図書館に勤める者もいれば、ただ校務分掌の一つとして割り当てられるだけのことも。
・学校司書 :採用の際司書資格を求められることが多い、学校図書館に勤める事務職。
は、それぞれ全く異なりますので、ご注意を。
今回は主に図書館司書について見ていきます。
まず、図書館で働いて生活していけるかということですが、パートやアルバイトでは一生は続けられないでしょう。そのあたりは少し調べると悲惨な給与額などが出てくるのでここでは割愛します。
簡潔に言えば、基本的には正規採用されないと一生食べていくには厳しいです。
正規採用の場合、図書館司書は基本的に公務員です。地方自治体などの公務員試験にて採用枠があれば受験し、図書館司書になることが出来ます。
地方自治体以外の大口枠としては国立大学法人での地域別一括募集があります。
では、年間でどの程度募集数があるのか、国立大学法人と都道府県のみですが、今年度(平成29年度)の現時点での募集人数をカウントしてみました。
国立大学法人(2017.05.02時点)
北海道地区 :0人
東北地区 :2人
関東甲信越地区 :6人
東海・北陸地区 :1人
近畿地区 :4人
中国・四国地区 :4人
九州地区 :2人
合計 :19人
都道府県(2017.05.02時点)
太字の都道府県が平成29年度の採用予定・試験実施予定ありです。
※分かる範囲内での記述です。私が見つけられなかっただけでやっているところもあるかもしれません。採用の有無などを含め、記載事項につきましては皆様の参考に留めてください。この記事の情報について私は責任を一切負いません。
※今年度の採用が未定の自治体は、実施の有無が不明なところも含め案内開始日などを記載しています。
県番号 都道府県名
1 北海道 :主事(図書館学)3名(5月19日消印有効)
https://www.library.pref.hokkaido.jp/web/news/vmlvna0000005ol6.html
2 青森県 :一般行政採用の中から都度配置
http://www.pref.aomori.lg.jp/kenminno-koe/24K13.html
3 岩手県 :2013年時点で正規の司書有資格者は0人
http://kusajima.exblog.jp/18954328
4 宮城県 :見当たらず
5 秋田県 :見当たらず
6 山形県 :見当たらず
7 福島県 :司書(免許資格職)3名程度(受験手続は8月1日~8月18日)
https://www.pref.fukushima.lg.jp/site/saiyou/jukenannnai.html#2
8 茨城県 :見当たらず(今年度は無さそう)
9 栃木県 :見当たらず(今年度は無さそう)
10 群馬県 :3類は6月30日案内(あるか不明)
http://www.pref.gunma.jp/07/t0100474.html
11 埼玉県 :初級(司書)15名(受付期間は8月16日~8月28日)
https://www.pref.saitama.lg.jp/f1903/saiyou/kind-sk.html
12 千葉県 :受験案内配布7月25日から
https://www.pref.chiba.lg.jp/jinji/ninyou/saiyoushiken/jisshinittei.html
13 東京都 :2類の試験案内は6月1日から
http://www.metro.tokyo.jp/tosei/hodohappyo/press/2017/01/24/11_01.html
14 神奈川県:司書A(免許資格職)3名程度(申し込み5月8日まで)
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f4729/p13033.html
15 新潟県 :短大卒業程度は7月4日発表予定
http://www.pref.niigata.lg.jp/jinjii/saiyou_29keikaku_tan.html
16 富山県 :見当たらず
17 石川県 :高校・短大卒程度の試験公告日は7月4日
http://www.pref.ishikawa.lg.jp/jinjiiin/soumuhp/nittei.html
18 福井県 :司書(Ⅰ種)1名(受付5月31日まで)
http://info.pref.fukui.jp/jinji-i/recruit/outline.html#s_1syu
19 山梨県 :司書2名程度(インターネット申し込みは5月24日まで)
https://www.pref.yamanashi.jp/jinji-iin/saiyou/
20 長野県 :短大卒業程度は7月中旬案内予定
http://www.pref.nagano.lg.jp/jinjii/kensei/soshiki/soshiki/boshu/saiyo/nitte/29nittei.html
21 岐阜県 :資格免許職(司書)は7月7日案内予定
http://www.pref.gifu.lg.jp/kensei/jinji/saiyo-joho/13201/index_14913.html
22 静岡県 :現在なし(静岡県中央図書館にて募集情報集約)
http://www.tosyokan.pref.shizuoka.jp/contents/mailmag/2016/bosyu_2016/recruitment2017_0224.html
23 愛知県 :司書(第1回:大卒程度)若干人(受付5月24日まで)
http://www.pref.aichi.jp/soshiki/jinji-syokuin/29-1kai-jyukenannai.html
24 三重県 :司書(B試験)受験案内は7月4日から
http://www.pref.mie.lg.jp/saiyo/29585027238.htm
25 滋賀県 :個別実施のようです。今年度はまだなし。昨年度は県立図書館3名・県立学校若干人募集
27 大阪府 :個別案内。昨年度は8月申込・9月試験のようです(若干名採用)
28 兵庫県 :教育事務職を受験し、異動先の一つに県立図書館あり
https://web.pref.hyogo.lg.jp/ji02/pc01_000000053.html
29 奈良県 :奈良県立図書館情報館にて情報公開。昨年度は2名程度募集
http://www.library.pref.nara.jp/news/2125
30 和歌山県:Ⅲ種と同時実施の資格免許職の試験案内は7月18日予定
http://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/210100/annai.html
31 鳥取県 :高校卒業程度、短大卒業程度の試験実施について未公開
http://www.pref.tottori.lg.jp/98514.htm
32 島根県 :資格免許職の申込受付期間は7月24日~8月25日
http://www.pref.shimane.lg.jp/admin/syokuin/saiyou/saiyou_info/sikennnoannnai.html
33 岡山県 :教育庁政策課にて発表・実施。今年度はまだなし
http://www.pref.okayama.jp/soshiki/142/
34 広島県 :短大卒程度の案内は6月30日から
http://www.pref.hiroshima.lg.jp/site/recruit/annai.html
35 山口県 :短大・高校卒業程度試験は7月7日公表予定
http://www.pref.yamaguchi.lg.jp/cms/a33000/shiken/29tanko.html
36 徳島県 :大学卒業程度(司書)実施予定。7月3日案内予定
http://www.pref.tokushima.jp/saiyou/docs/2017020600156/
37 香川県 :大学卒業程度は5月16日より案内の配布開始
http://www.pref.kagawa.lg.jp/jinjii/saiyou/outline/flow.html
38 愛媛県 :資格免許職の試験案内は7月11日から
http://www.pref.ehime.jp/employment/exam/plan.html
39 高知県 :中級試験の案内は7月14日から(現在の時点では実施予定)
http://www.pref.kochi.lg.jp/saiyou/info/
40 福岡県 :見当たらず
41 佐賀県 :見当たらず
42 長崎県 :見当たらず
43 熊本県 :見当たらず。(平成28年度は学校図書館事務を1名募集)
44 大分県 :司書(上級)2名。(受付5月8日~5月26日)
http://www.pref.oita.jp/site/saiyouzyouhou/jukenannai-jyoukyu29.html
45 宮崎県 :見当たらず
46 鹿児島県:見当たらず。昨年度は教育委員会より、県立高等学校等事務職員(図書館担当)を若干名募集
https://www.pref.kagoshima.jp/ba03/kyoiku/saiyo/shiken/29tosyozimusaiyo.html
47 沖縄県 :中級(県立学校事務職Ⅱ・要司書資格)を若干名募集予定。案内は7月3日掲示予定
http://www.pref.okinawa.jp/site/jinji_i/8481.html
合計:31名(若干名は1名計算)
現在のところ、司書の正規採用人数は独立行政法人と都道府県合わせて約50名でした。今度採用情報が更新されるところもあるので若干増えることが予想されますが、それでも100名には及ばないでしょう。
簡単に言うと、実は正規採用で司書になれる人は、プロ野球選手よりも少ないということです(プロ野球選手は毎年100名程度がドラフト会議にて指名されます)。
特筆すべきは埼玉県です。今年度の採用予定人数は15人と、他の追随を許さない超大人数の募集数です。もし今年度司書になりたいと考えている人はここを逃さない手はありません。
ここ数年は埼玉県が毎年10人以上の採用を繰り返していますが、この採用人数がいつまでも続くとは考えられません。来年にでも採用人数が激減する可能性もあります。
若干話題が逸れましたが、図書館司書を一生の仕事にするということは、毎年全国で2桁人数しか採用が無いこの業種に就く覚悟を持たなければならないということです。
図書館によっては、アルバイトを数年すると正規採用の試験を受けることが出来るところもあるというような噂話も聞きますが、あったとしてもかなり限定的な話なので最初から当てにするようなら諦めた方が良いかもしれません。
ここからは蛇足です。
ただ、ここまで厳しいようなことを言ってはいますが、図書館司書を目指している方々には頑張って欲しいと思っています。
人からは貸本屋とも揶揄され、最近では寄贈本廃棄が問題として取り挙げられたりしており、逆風が多い職業です。
そんな逆風の中でも、その専門性を発揮し、世間からも評価してもらえるよう発信していく力強いパワーをもって図書館司書になって欲しいと願っております。
(なんだか薄っぺらい話してる気がする……)
大変だけど好きな人にとっては楽しい仕事だと思うので、やる気のあるかたは是非頑張ってください!
【その22】正解するカドの妄想【考察ではない】
関連前記事はこちら。
『正解するカド』3話までを受けた考察が、明日発売の「S-Fマガジン6月号」に載るということで慌てて殴り書きます。
「正解するカド」3話時点までの考察は、明日発売のSFマガジン6月号にて。「ID-0」3話時点までの考察も、明日発売のSFマガジン6月号にて。『BLAME! THE ANTHOLOGY』試し読みも、明日発売のSFマガジン6月号にて。「筒井康隆自作を語る」連載第1回も、明日発売の……
— 塩澤快浩 (@shiozaway) 2017年4月24日
まあ私のは妄想ですから! 根拠ないんで華麗にスルーしてくださいね!! 私が書きたいだけなので!!
(ちなみに私のSF経験値は野﨑まど著『know』『ファンタジスタドール イヴ』と下に出てくる一編くらいなものです。……ところで第五の地平はカウントしていいんですか?)
- 作者: 野崎まど
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2013/10/29
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
誤解するカド ファーストコンタクトSF傑作選 (ハヤカワ文庫 JA ノ 4-101)
- 作者: 野?まど,大森望
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2017/04/06
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログを見る
ちなみに以下野﨑まど作品のネタバレもちょっと出てくるから気をつけてね!!
【妄想開始】
私の知ってるSF的なものを総動員(3作分)した結果、星新一の「殉教」かなと思いました。
以前、twitterで、『know』が星新一の「殉教」を想起させられる、と言っているのをみたときから、私の中で『know』+『バビロン』→「殉教」のイメージが出来ていました。
『know』:死の克服
『バビロン』:死の肯定
「殉教」:死後の世界へ人がこぞって行こうとする
上記のことから私の頭に「殉教」の話があったので、今回の『正解するカド』が野﨑まどにとっての「殉教」になるのかなと思った次第です。(決して死が関連するという意味ではなく、異世界との交信とその結果についての話の構造が似通うのかなという意味です)
少し考えるものとして挙げられるのは、
『VOICE FLIX 2017年4月号増刊』に掲載されている三浦祥朗さんのインタビュー記事のなかで、
「『正解するカド』の実写PVの撮影があったんです。謎の巨大立方体・カドが地上へとやって来て、その存在が当たり前になった世界で生きる大学生という役どころです。 (中略) 作品を全部観終わった後、改めてPVを観ると、詳しくは言えませんが……、ああ、そうだったんだなっていう新しい気付きがある作りになっています」
という発言があったので、今現在この作品のオチ予想で一番真に近付くためには実写PVの部分を見て考える事だと思い、実写パートで違和感のあったところについて考えてみました。
『正解するカド』予告第1弾 : Concept Trailerの実写パートで、
・みんな口でしゃべってない(モノローグのみ)
・音が無い(M・A・Oさんがイヤホン外したら無音)
というところから、
・人が少ない(もしくはほとんどいない?)
・ザシュニナのテレパシー的な技術が普及した世界?
と考え、カドを通じて、人々が世界を推進:この宇宙が「ノヴォ化」した。もしくは、多くの人がザシュニナの言う「異方:ノヴォ」へとカドを通じて行ってしまったのかなと。
(2話で真道が「俺たちが出られるのは29日後か。その間に、世界は大きく変わる」と言っているので、真道の言う「世界」がこの世界とするなら前者の方が少し有力かもなと思ってます)
今後、アニメでは、日常風景も描かれるということなので、
技術出る→世の反応→受け入れられた姿
のサイクルが進んでいく様が描かれて、最後はそこに至りそう、的な?
「殉教」でいう死後の世界が『正解するカド』では「ノヴォ」なのかなと。
今のところ、ザシュニナのいた世界がとんでもなくすごいところ(高次元世界・カドやワムといったオーバーテクノロジー)という印象が強いところが、段々「ノヴォは素晴らしい世界である」という視点に意識が向いていくかもと思っています。
他にも、
ヤハクィザシュニナが言っている「世界を推進するため」の「世界」が「ノヴォ」のことであり、ノヴォはこの宇宙と隣接したところにあるため、この宇宙を変えることでノヴォに影響を与え、ノヴォを「推進」するために動いているのでは? とか考えています。
だからこそ、ヤハクィザシュニナの行動は人類にとって良いものであるように見えるにも関わらず善意が見えないのかなと。(自分のいる世界のためにやっていることであり、それがこの宇宙にとってどのように作用するかは関係ないため)
とか、
ヤハクィザシュニナが正解を求めているのは、正解を求める過程で得られる人類の精神状態の在り方や揺らぎをザシュニナが求めているから?
といった細々とした考えを持っていたり・・・・・・
でもどうせ当たらないんですけどね!!
だって脚本が野﨑まど先生なんだもの!!(ここ重要)
なのであとは楽しく4話以降を観ようと思います!!
なんか思いついたら今後も妄想はしていくよ! きっと!
考察班さん、なんかいい感じの考察よろしく頼みます(投げやり)
当ブログで掲載している画像、動画、引用文等の著作権は各権利者所有者に帰属します。